今回の内容については口唇口蓋裂や事故や怪我に伴う唇の形に悩まれる皆様に【アートメイク】という選択肢があることを知って頂ければ幸いです。
口唇口蓋裂ってなに
口唇口蓋裂、発症率は400~600人に1人で、顔への出現頻度は形態異常の中で最も多い先天性異常の疾患です。主に口唇、口蓋、上顎に裂を認め、1か所のみの場合もあれば複合して生じる場合も多く、多様な病型をとります。裂や程度によって飲食や発音の機能面や唇や鼻翼の変形や左右差等の整容面にも様々な病態で現れます。小さい頃から何度も手術を行い、治療が長期化しやすいのも特徴です。
この口唇の変形は唇裂と呼ばれ、手術が第一選択となります。
現在では唇裂の手術の技術向上により、口唇部の綺麗な再建が行えるようになりました。
しかし、それでも残る左右差や変形に対して悩まれ、形の修正のための手術を繰り返す方も少なくありません。一番取り入れやすい方法として、メイクでのカモフラージュがあります。コストも低く、簡単にできる一方で摩擦や汗で落ちてしまいやすいのが弱みです。
そこで私たちはアピアランスケアのひとつとしてアートメイクを提案したいと考えています。
アピアランスケアとは
【appearance = 外観・外見】
【care = 手当・ケア】
外見のサポートを通じて患者様のQOL向上させる取り組みのことです。
アピアランスケアについては別の記事で詳しくまとめております。
そちらも併せてみていただくとアピアランスケアをより深く知って頂けると思いますので、ぜひご覧ください。
アートメイクでできること
上が施術前、下が3回施術した1か月後のお写真です
お写真は実際に当院に通院頂いた患者様で、ご厚意で使用させて頂いています。
専用の色素と針を使用して皮膚を染色するアートメイク皮膚のターンオーバーや代謝で1~2年で徐々に薄くなりますが
アートメイクのメリットは
・水や摩擦で落ちにくい
・手術と比較してダウンタイムが少ない
・色を合わせながら形を整えることができる
・微細な形の調整ができる
ことだと思います。
皮膚のターンオーバーや代謝で1~2年で徐々に薄くなりますが薄くてもガイドラインがあるだけでも違う!と普段のメイクのベースとしても役立たけているようです
一方で課題として挙げられているのはやはり費用対効果と安全性かと思います。
そして費用に関してですが、現時点ではアートメイクは自費診療。
アートメイクは高額な費用が掛かると思われがちですが、当院ではアピアランスケア目的の患者様を対象として少しでも通院していただきやすいように唇の修正を目的とした保険診療と変わらない料金設定を行っています。
唇はもともと皮膚も薄く定着に回数を要しやすいことに加え瘢痕や傷跡はさらに定着がしにくい、または滲みやすい傾向にあるため基本的には2回以上の施術を推奨しております。また先にも触れましたが、経年的に薄くなってしまうため定期的なメンテナンスが必要になります。
アートメイクをやってよかったこれからも続けていきたいと思っていただけるような
費用も含めて技術・知識・空間をご提供できるようにこれからも日々研鑽を重ねていきたいと思います。
口唇口蓋裂術後のアートメイクが気になる方はカウンセリングのみのご案内もできますのでBMCCLINIC南青山にお気軽にお問い合わせください。